源氏物語の中のむし歯

②源氏物語の賢木の巻に

「……ただかの御顔を脱ぎすべ給へり。御歯の、少し朽ちて、口の内黒みて笑み給へたる、かほり美しきは女にて見たてまつらほしう、清らなり。」と、あります。これは「……大変似ていて、まるであの方(光源氏)の御顔を取ってきて据え付けなされたようだ。おん歯が少し虫くって口に中が黒ずんで、笑っていらっしゃる色つやの美しい様子は女にして拝したいほどのきれいさだ。」と訳すようです。なお、朽(クツル、クチル)とはむし歯のことを意味しています。ここに登場する人物は数え年六歳の桐壺帝の東宮(実は光源氏と藤壺の子)で、その御歯とは乳歯のことでしょう。東宮のあどけなく、可愛い姿が「御歯の、少し朽ちて、口の内黒みて」といった細部の写実的な描写によって更に強められています。またこのようにむし歯をもって子どものかわいらしさを表現したものは源氏物語以前にはなかったそうです。東宮は将来の天皇候補ですから、きっと甘いものが豊富に与えられ、恐らく乳歯の前歯もむし歯がすすんでいたのでしょう。

では、光源氏にむし歯があったのでしょうか。たしかに、東宮が光源氏に似ている様を記した箇所が御歯の文の前にあります。しかし、東宮の前歯がむし歯というだけで、光源氏がむし歯を患って似ていたのかどうかは分かりません。一説にはお歯黒をしていた光源氏に前歯がむし歯で黒くなった東宮が似ていてかわいかったという説もあったようです。いずれにしても、あの光源氏にむし歯があるなんて、幻滅してしまいますね。きっと、きれいな永久歯の歯並びをしていたことでしょう。なお源氏物語に歯という語が記されているのは、この箇所のみです。

 

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