入れ歯は入れてからが肝心です。
入れ歯を入れたからといって、すぐに何でも食べられるようになるわけではありません。
口の中に入れ歯という異物が入ってきたわけですから、入れ歯を受け入れる周囲の口の粘膜だけではなく、入れ歯を動かす筋肉や顎の骨、残っている歯との調和がとれるかどうか、注意深く見守っていかなければなりません。
そのため、数日後、数週間後、数か月後と時期を選んで、歯科医による点検が必要です。歯科医による入念な調整なしには、よい入れ歯は完成しません。
また、入れ歯はむし歯にならないと安心していませんか？
入れ歯にもメンテナンスが必要です。
入れ歯を入れると口の感覚が多少鈍くなります。入れ歯はむし歯にならないから安心なんて思っていませんか？むし歯にはなりませんが、入れ歯も歯磨きが大切です。
残っている歯をこれ以上悪くしないために、また、細菌の感染による病気を防ぐためにも、残っている歯のブラッシングはもちろんのこと、入れ歯も念入りにブラッシングする必要があります。
総入れ歯の場合も、入れ歯だけでなく、口の中も清潔にする必要があります。
入れ歯では、食べたものに対する感触が低下してしまうので、口の中に食べかすが残りやすくなります。うがいを十分にしてください。また、柔らかい歯ブラシを使って、歯肉をマッサージするのも良いでしょう。