細菌による感染症

歯周病もバイオフィルムに巣くう細菌による感染症。
歯がぐらぐらしてくる前にバイオフィルムをとりましょう!

むし歯がバイオフィルムの中で進行することはわかりました。歯を失うもう一つの大きな原因である歯周病はどうでしょう。
年齢を重ねるとともに、歯周病は増えていきます。
「年をとると歯茎が下がってくるから、歯と歯の間にすき間ができて、食べ物が挟まって困る」
そう言って、食後に爪楊枝で歯をシーハーやっている人をよく見かけます。
歯茎が下がってくるのは、年齢のせいではありません。歯周病だからです。歯周病を防げば、歯茎は下がりません。
かつて歯周病は年齢とともに進行していく生活習慣病だととらえられていましたが、歯周病も虫歯と同じように、バイオフィルムを根城に繁殖した細菌によって引き起こされる感染症であることが分かってきました。
歯周病菌は、まだこれだと特定されていませんが、いくつかの細菌がもとになっていることが分かってきています。
歯周病も細菌による感染だとすれば、もとになる細菌の除去が根本的な治療になります。
むし歯も歯周病もバイオフィルムをとることが不可欠になります。