齲蝕について③

今回も齲蝕についてのお話の続きになります。

Q.4 虫歯になるのを防ぐにはどうすればいいの?
A.食べ物のカスがたまってできるプラーク(施行=しこう)中にミュータンス菌などの虫歯の原因となる細菌が住みつき、それらが作り出す酸によって虫歯が始まります。
虫歯を予防には、適正な歯磨き(ブラッシング)によってこのプラークを取り除いてあげることが何よりも大切です。
それだけでなく飲食回数にも関係があります。食後、お口の中のPH(ペーハー)は酸性になり脱灰が始まりますが、唾液の働きにより徐々にもとに戻り、再石灰化され、溶けだした歯の表面が再びカルシウムなどの定着によって修復されます。飲食回数が増えると、脱灰の時間は長く、再石灰化の時間は短くなり、虫歯になりやすくなります。
・寝る前の飲食
・砂糖の入ったジュースやアメ
・過度の間食
などには特に注意が必要です。また子供のおやつも時間を決めてあげるようにすることが望ましいです。

Q.5 歯の痛みを感じたら、それはすべて虫歯が原因なの?
A.原因が齲蝕と関係ないものでは、象牙質知覚過敏症があります。冷たい水や冷たい風にだけしみ、自発痛はありません。歯ぎしりや食いしばり、強いブラッシングによる歯肉の後退などが原因です。この場合も歯科医院での治療を受けることをおすすめします。

歯科医院は大人でも苦手な方が多いですが、歯の痛み、違和感を放っておくとさらに症状が悪化して、大きな治療になってしまう可能性が高いので、ひどくなる前に早めに受診しておくと安心ですね。