親知らずは抜く?残す?

親知らずとは、一番最後に生えてくる4本の奥歯(第3大臼歯)のことです。4本のうちの2、3本しか生えなかったり、4本すべて生えないこともあります。親知らずを含めると、人間の永久歯は合計32本になります。
多くの場合20歳前後で生え始めるため、親が子供の歯の生え始めを知ることがないので、親知らずという名前がついたといわれています。また、乳歯が永久歯の「親」と考えると対応する乳歯が存在しないので、「親知らず=対応する乳歯が無い」と考える説もあるようです。親知らずの問題点は、正しく生えなかった時の歯磨きが難しく、虫歯になりやすいことと、隣の健康な歯にトラブルを与えることです。
また、親知らずは抜いた方が良いというイメージがあります。確かに親知らずは、斜めだったり、横を向いていたり、正しくない生え方をすることが多いです。しかし、正しく生えた場合や、正しくない生え方をした場合でもトラブルがなければむやみに抜く必要はありません。親知らずを抜くのはトラブルをおこしているときです。例えば、親知らずは上下の歯の片方だけ生えることもあります。その場合、対になる歯がないので直接歯が歯ぐきにあたり、傷をつけたり炎症をおこしたりします。また無理にかみ合わせようとすることで、歯並びがくずれてかみ合わせが悪くなることがあります。

☆親知らずの正しくない主な生え方
・歯ぐきの中で、水平になっているケース
・一部分だけ出ているケース
・斜めに生えたケース

当院にも親知らずでお悩みの患者様が多く来院されます。違和感がある、磨きづらい、モノが詰まりやすい、抜きたい等、気になることがあれば、しっかりと今の状態を検査し、今後の処置についてのご提案させて頂きます。お気軽にご相談にいらっしゃってみてくださいね!