噛む力とその効果

噛む力

皆さんは、お寿司屋さんで「いか」を噛み切れますか?私たちは、毎日の食生活の中で、前歯で噛み切り一口サイズにして、奥歯でさらに細かくすりつぶして、食べ物を味わっています。

単純に、噛む力にはどれくらいの力があるのでしょうか。

 

歯の噛みしめる力

歯を噛む力は歯の種類、年齢、性別によって違い、大人の男性で、前歯では10キログラムくらい、奥歯では60キログラムくらいと言われています。奥の歯になるにつれて噛む力は大きくなります。

大人の歯の力(20歳代の成人男性の平均値)

・前歯    15.66kg

・犬歯    27.74kg

・臼歯    66.90kg

子供の噛む力

・前歯    5~6kg

・奥歯    14~21kg

噛む力は女性より男性の方が、強いです。また、子供よりも大人の方が強く、15歳くらいで大人と同じくらいの力となります。そして、20歳を過ぎると年をとるにつれて噛む力は弱くなっていきます。

噛みしめる力は、集中力を発揮したり、サッカーのシュートなど瞬発的なパワーを引き出すのにも、とても重要な役目があります。しかし、むし歯や歯周病といった歯の病気があると、噛む力は落ちてしまい、そこからくるよい影響力も低下してしまいます。

また、自然の歯と比較すると、入れ歯・ブリッジ・インプラントでも100%の噛む力を取り戻すことはできません。

 

噛みすぎることのデメリット

歯は一部が口の中に顔を出していますが、歯の根はあごの骨の中に埋まっています。

顎の骨の中に埋まっている部分は歯の根っこは歯根(しこん)といいます。歯根とあごの骨の間には、歯根膜(しこんまく)と呼ばれるものがクッションのように挟まれています。歯根はこの歯根膜を挟んであごの骨にくっついているのです。

固いものを噛めば、噛むことによって脳が刺激されたり、唾液がたくさん出て虫歯予防となったりと良いことはたくさんあります。噛めば噛むほどメリットが無限に増えていくわけではありません。

毎日のように固いものを食べ続けると、奥歯で何度も噛まないといけなくなり、歯とあごの骨の間にある歯根膜にとってストレスとなることがあります。するめなど一度に噛みきれないものを毎日のように習慣的に食べるときには、注意が必要です。歯根膜がくたびれてしまい、歯がグラグラしたり、炎症が起きやすくなってしまうのです。これが原因となり歯周病になることもあります。

何事にもバランスが大切です。この病気の予防のためにも、顎や歯が発達する小さな時から固い物を嫌がらずにしっかりと噛む習慣をつけたいものです。

 

噛むこととスポーツの関係

スポーツ選手が歯を大切にしていることは、ご存知ですか。前述したように噛みしめることと、発揮されるパワー、集中力には大きな関係性があります。

例えば、サッカーでは弱いシュートと強いシュートを打った時では、噛みしめる力に大きな差があるのです。強いシュートを打った時は、歯をぐっと噛みしめ、お口回りの筋肉を使うことがわかっています。強いパワーが必要なとき、歯を噛みしめて行うとより大きな力が発揮できるのです。

また、噛み力がしっかりあるということは集中力も高いそうです。特に集中力が必要なライフル射撃や、ボート競技の選手では、一般の人の3倍近くも噛む力があるとのこと。

噛み合わせの力は、自分のパワーをよりよく発揮したり、集中力を高めたりすることにとっても、とても大切な力です。噛みしめの力があるということは、お寿司屋さんで「いか」を上手に噛み切れるだけではなく、生活の中でも運動能力や集中力などで、良い面を引き出す源となります。

たかが噛む力、されど噛む力!噛む力を大切にしてパワーアップした毎日を送りましょう。

 

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